榮太樓物語

榮太樓は江戸末期（文久年間～慶応年間ごろ）に「井筒屋」から当主の幼名「栄太郎」に因んで屋号を「榮太樓」に変更しました。 今回は「樓の字事件」のお話です。 「屋号」のお話の中で触れていました「郎」の字がふさわしくないというのはどういう内容のこ...

榮太樓に関する古資料として、明治から昭和初期にかけてその分野での格付け、ランク付けをした番付表というものがありました。 日本人が相撲好きのせいか、相撲番付になぞらえて「大関」「関脇」「小結」などと評していたようです。 今回は「人気番付表」の...

榮太樓總本鋪の甘名納糖（あまななっとう）に使う豆は江戸末期より「金時大角豆（きんときささげ）」にこだわり、今でも使い続けています。 江戸当時、この甘名納糖は生菓子よりも遥かに日保ちがし、塩豆やピーナッツなどのように一度食べだすと止まらなくな...

榮太樓初代のお話をお伝えしましたが、初代の子である細田仲次郎が榮太樓二代目を襲名しました。 激動の明治時代から昭和の終戦にかけて50年来、榮太樓を支えた榮太樓二代目のお話しです。 榮太樓初代のお話はよく聞きますが、二代目榮太樓とはどのような...

榮太樓總本鋪には榮太樓初代細田安兵衛三世が集めた美術品が多々保管されています。 今回はその中の一つでもある河鍋暁斎の「枯木寒鴉図（こぼくかんあず）」の絵をご紹介します。 榮太樓に有名な「烏」の絵があると聞きましたが、それはどんなものなのです...

初夏も近づき、水菓子が恋しくなる季節がやってきました。 榮太樓の缶入り水羊羹は昭和43（1968）年の発売から50年来続き、贈答品にも喜ばれるロングセラー商品です。 今回は「缶入り水羊羹」のお話です。 缶に入った水羊羹はどうして「缶入り」と...

今から60年前のお話、榮太樓總本鋪が企画した映画があります。内容は「和菓子」をテーマにした作品です。 今回はこの映画「和菓子」をご紹介いたします。 榮太樓が企画した映画「和菓子」はどんなものなのですか？ この映画は企画を榮太樓總本鋪、製作を...

榮太樓總本鋪の商標マークである「七段松」については以前触れましたが、榮太樓ではもう一つ大事にしている鳩のマークがあります。 今回は「榮太樓と鳩」についてご説明します。 榮太樓の掛け紙などに使用されている「鳩」にはどんな意味があるのでしょうか...

榮太樓の店舗を日本橋の地に開業した細田栄太郎。すべてはここから始まりました。 今回は榮太樓初代が主役です。 私達にとってもっとも関係の深い「榮太樓の初代」とは、どんな人だったのですか。 榮太樓初代細田栄太郎は天保3年（1832）10月3日に...

毎年本店では正月飾りで鏡餅を展示しています。 鏡餅飾りは地域によって呼び名が異なりますが、榮太樓では「具足飾（ぐそくかざり）」と呼んでいます。 今回はこの「具足飾（ぐそくかざり）」についてのお話です。 毎年本店で飾られている正月飾りについて...